しろまるは不穏当

世界の片隅でのんのんと生きるおじさんのつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

サーカスの熊みたく

さて.今日は友人とお食事会など開く.
だけどぼくは金などないのでどうする.
答え:今日は全奢り.なにかいいこと
あったのか友人.だけどなにかまでは
教えてくれませんでしたよ.というか
待ち合わせて合流した瞬間に急な仕事.
電話かかって来るし.えらいこと長い
コマンドを復唱してターミナル入力を
させようと試みてるし.それは直接に
出向いた方が早いのではないかと思う.


でも電話を終えてごめんねごめんねと
謝りながらレストラン突入.いいのか.
まあ控えめにパスタを.そして友人は
昨夜から胃腸の調子が悪いとのことで.
それは早急に帰って安静にしておいた
ほうがよいのではないのかな,と思う.


されども大丈夫だから大丈夫だからと
今日の予定をこなす方向で進んでいく.
車に載せられてどこへやらどこへやら.
しかしさらに悪いことに,友人が急に
「心臓がばくばくする…」と言うなり
へたりこんでしまった.運転してない
時で良かった.いやそれより先に誰か
救急車を呼べ救急車を.それでもなお
しばらくしてれば落ち着くからと言い
強硬に今日のスケジュールに従おうと
するのです.君そんなにぼくのことが
好きなんか.とかぬるいボケを振りも
できずに,今日のラスボスであります
遠いけどちょっといいスーパー銭湯へ.


…だから心臓がばくばくしてる人間が
風呂なんかに入っていいのか.あのね
すごく心配してるんだよ.結構真剣に.
死んじゃうかもしれないよ,こんなに
好きなのに! というボケを振る気力も
ございませんで,まあぬるいお風呂で
ぼーっとしようよ,という計画は実は
意外にハートアタックされてる友人に
優しいシステムだったようです.急に
ざぶりと湯をかぶるような真似はせず,
とろとろと落ちるぬるい湯にしずしず
入って心を落ち着けるのです.むろん
心臓より上は湯に浸らせず半身浴です.


まだもやもやっとしている友人の身を
案じつつも,お話など聞かせてもらう.
仕事の話,土壇場の話,お風呂の話に
愚痴になぐさめ,祈りの言葉などなど
バラエティに富んだ内容でありました.


少し予定を早めに切り上げてこれから
友人は宵闇の中仕事に向かうとのこと.
とにかくうちの近くに薬局があるから
そこで薬だけでも買って服めいやいや
服んで下さいと懇願.食事もお風呂も
奢ってくれたので,薬を服むミネラル
ウォーターくらいはぼくがお出しする.
目の前でごくりと薬を服んだのを確認.
これから快方に向かうでしょうたぶん.
1000円で一箱買ってカプセル3つしきゃ
入ってないほどの高価なお薬ですから,
効かないのなら薬剤師どついたんねん.


そんなこんなしてまでも,なお家まで
送ってくれた友人.ありがとうそして
お仕事,いってらっしゃい….今日は
一日の間に込められる呪力を全て使い
君の無事を祈っておくことにするから.
なんだかんだ言っても,今日はとても
楽しかったんだよ.早く元気出してね.


家に帰って軽く食事を取り楽器の練習.
そして日記を書いて今日はもう終わり.
明日からまた平日が始まってしまうが
平気な顔で生きていければそれでいい.
無理するな,頑張るな,生きることを
まず考えよう.心臓ばくばくがもしも
内臓疾患でもパニック障害でもぼくは
できるだけ相談に乗るから.何もせず
人の善意の上に立ってただけのそんな
自分が無力に思えることもある.でも
すさんだ心が和むなら何でもするから.