しろまるは不穏当

たこやき国のすみっこで生きるおじさんのとほほなつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

ナース ナース コール コール

眠りにくい.普段使わぬ筋肉を使い
妙な体勢で保定されたので,じっと
呻いて耐えるしかなく.うーだとか
あーだとか言いながら朝まで過ごす.
うとうとしていると変な電子音とか
耳に入って来てなんかもうなんだか.

さて朝です.朝ごはん食べたらもう
ここにいる理由もなくなってしまい.
同居のひとが迎えに来てくれるまで
身支度を整えましょう.朝の回診で
先生から退院許可をいただくまでは
体に貼っついたもろもろを外しては
ならぬそうなので,まずとりあえず
着られるものから着替えましょうと
いうことに.だけど胸に心電図計の
端子がわらわらっと貼られてるのに
着られるものってあるのでしょうか.

血塗られた腕輪とか,腕に食い込む
大きな針とか,そういったいかにも
呪いのアイテムっぽいものから順に
外す許可を得てめりめり剥がされる.
それでも心電図計は最後なんですね.

同居のひとがなかなか現れないので
電話連絡をしてもらい,来るまでは
ベッドに座ってうつむいて待機です.
ふと視線を見上げた先に洗面台の鏡.
目に入った鏡の中の自分はやっぱり
病人でした.でもこの病室はもっと
重篤な患者さんたちがいるのでして.

同居のひとがやってきて,ようやく
ICU から出られました.それじゃあ
お会計をしてきてね,ということに.
緊急外来には長い長ーい列が見事に
並んでまして,院内トリアージでの
判断により順番は変わります,との
ことなので,名前を告げてもくもく
待機します.で,長い長いスルーを
食ってしまう.で,窓口の近くまで
移動してさらに待っていたところで
窓口の方が何の用でしょうかと声を
かけられました.どうもオーダーが
入れ替わる際に似た名前のひとへと
順番が当たったのではないかと推測.
その名前ではもうお会計は終わって
おりまするよ,と.そんなはずない.
しばらく窓口の中がざわついたあと
とりあえず会計を再度やってもらい
現在できるぶんだけでも払っておく.

明細を持って再度病棟へと戻ります.
遅くなってすみません,と言ったら
この十五床しかない部屋の中ですら
なかむらさんが三人もいまして,と
大変だった由.そういえば寝てる時
名前を呼ばれたような気もしました.

すったもんだありましたが,無事に
病院を出ました.もうすっかりお昼.
昼ごはんを食べて,書店で本なんか
買って帰りました.同居のひとにも
疲労が見えます.本当にすみません.
それからありがとうね.部屋に戻り
いろいろ溜まったメールの返答とか
していると,同居のひとはつるっと
寝入った様子.そっと寝かしておく.

夕方暗くなったらそろそろですよと
ようやく起きてもらい,ひとまずは
ぼくひとりで昨日の病院に停めてた
自転車を回収しにぽくぽく出かける.
自分のペースでゆったりと.たとえ
あのひと遅ーいと言われても決して
急がずに,心臓と相談しながら歩く.

自転車を見つけて,ゆっくり乗って
帰ります.同居のひとがちょっくら
機械に必要なパーツを買いに行くと
いうことなので,一緒に出かけます.
車に揺られる間にもやたらと凝った
肩が痛いのです.家電量販店に到着,
それではコネクタなんかを物色して
要るもの買います.その後晩ごはん.

再度家に戻って,お風呂の支度とか
やってみる.かがむと腰も痛いけど
日常に戻るのはもっと大切な気分で.
ま,できることからやりましょうね.

お風呂に入って息をついたら,もう
無理せず無理なく躊躇なく寝ますよ.
お薬服んだらおふとんにダイビング.