しろまるは不穏当

世界の片隅でのんのんと生きるおじさんのつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

おなじ虹を見てたこと,二人だけの秘密にして

眠れぬ夜を越えて眠い朝を迎える.
のっそりしてます.同居のひとの
姿はもうなく,ぼくはただひとり
目醒ましの音と戦っておりました.

結局身体が負けて出かけることが
できませんでした.もうひたすら
身体が重くてまともな行動ひとつ
できやしないのです.しみしみと
心傷む朝です.負けたままの姿で
突っ伏していると,お届け物とか
ありました.玄関までつらい心で
移動して,荷物を受け取っていく.

朝一番はだめだったとして,次に
出かける予定は昼過ぎです.また
リビングの床に這って,息を殺し
時間が過ぎていきます.ぐったり.

何度かアラームが鳴って,やっと
出かける支度が整いました.さあ
歩きましょう,ゆろりらと歩いて
駅まで,そこからわたわた移動し
遠いところにある病院に到着する.

スリッパに履き替えて院内に入室.
案外すぐに名前が呼ばれて,では
診察室で受診する.困ったことは
たくさんあるのですが,その中で
これが一番,ということに絞って
お話をする.行動制限はまだ強く,
どうにもならないねえと落ち着く.

処方箋をもらって薬局へと移動し
薬を受け取りました.この薬局は
折りたたみ杖を売ってて,ここで
買わなかったのは気詰まりだとは
感じています.だけど,色柄物の
短めのものはさすがにそぐわない.
やっちこやっちこ受付まで移動し
足の具合悪いんですかと問われる.
足というより腰,というか身体の
重さに生活が負けている感じです.
軽いやり取りの後薬を受け取って
本日終了.あとは家に帰るばかり.

同居のひとはもう家に着いてると
いうことなので,家の最寄り駅で
待ち合わせをします.先に着いて
駅の横で待つのですが,どうやら
同居のひとは少し遅れる様子です.
一本後の電車だと思ってたらしい.
そんな日もあります.それじゃあ
車に乗せてもらって,食事に行く.

ぼくはどれでもよかったのだけど,
同居のひとが特に所望するものが
あったのでその系統のお店に行く.
お客さんの姿は見えず,どうにも
淋しいものですね.料理はとても
おいしいのですが,このご時世で
時間制限のこともあるし,経営が
大丈夫なのかと心配になったりも
いたします.みんな負けないでね.

家に帰る.特に寄り道をするでも
ありません.同居のひとは昨日の
新しいガジェットを楽しんでいる
様子です.うれしそうでなにより.

ぼくは必要なデータをどこやらに
移動してしまい,消えてないけど
どこにあるかわからないといった
状態でした.で,悪戦苦闘の末に
ようやく見つけました.これから
マウスを動かしてドラッグすれば
いいわけですが,手の震えにより
その作業は混迷を極めます.もう
お願いだからコマンドでどうにか
ならないものかしら.がくがくと
動かして,ようやく到着しました.

気を抜くためお風呂の支度をする.
気分転換に冷たい水はよく似合う.
お湯を貯めたら,適当なところで
同居のひとに入ってもらいますよ.

ぼくも湯を浴びてさっぱりしたら
服薬します.今日受け取った薬は
後にピルケースに入れる予定では
ありますが,少なくとも今日では
ありません.しっかり寝ましょう.