しろまるは不穏当

世界の片隅でのんのんと生きるおじさんのつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

ゆびきりは社交辞令

目を醒ます.そんなに早くもないし
そんなに遅くもない格好の時刻です.
ちゃかちゃか作業をしていたところ
チャイムが鳴る.ああそうか今日は
荷物が届くんでしたね.ばたばたと
応対をして,その時に同居のひとが
目を醒ましていることに気がついた.

朝ごはん,食べましょう.ゆらゆら
食事を作り,その傍に洗濯機を回す.
テレビなんか見ながら皿洗いをして
では行ってらっしゃい,気をつけて.

洗濯機が回りきったら干していくよ.
ぱたんぱたんしていると,お隣りの
奥さんから挨拶がある.ここ数日に
リフォームをしているので,物音が
うるさくはないかと尋ねられました.
基本家で作業しているぼくはあまり
気にならないし,同居のひとが帰る
時刻にはもう終わってるし,無問題.

さて,真面目な作業をこねるこねる.
バランスを取るのって難しい.でも
ひとまず雛形だけでも作らないとね.
ある程度形になったので,ここから
あまりにもひとりで寝かせすぎると
前に進まないことが多いんだ.ぼく
知ってるんだ.というわけで早めに
クライアントさまに放り投げておく.

同居のひとからの連絡がありまして,
適切に落ち合って晩ごはんを食べに
出かけます.もさもさ食べていると
手元が覚束なくて食べこぼしをする.
こんな生活の中にあるほんの少しの
失敗が,とても自分を悲しくさせる
こともあります.老いたな,と思う.
なによりも振顫がつらくてつらくて.
こんなふうに年を取るなんて思って
いませんでした.縊り切るみたいに
人生って終わるんだと思っていたよ.

寄り道しつつしょんぼりと家に帰る.
買ったものをあるべき場所に収納し
お風呂の支度やらなんやらかんやら.
同居のひとがゲームを終えて,少し
休んでいるところでぼくもくねくね
作業を終える.では.お薬を服んで
今日も寝ましょう.ひそひそですよ.