しろまるは不穏当

世界の片隅でのんのんと生きるおじさんのつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

はからずもチンドン屋さん

さてー.昨日ひそかに楽器を会社に持ってきていた.
家で練習するよりも坂を登って学校にでも潜り込めば
奇体な連中はうようよいるのだし,そこに紛れて少々
楽器など鳴らしても怪しまれはしまいと思ったので….

しかし今日は家に帰ってからもマシンの調子を温めて
やらねばならん,そのためにはコンパイル中の空いた
時間を使って練習しようと.ふむ.楽器を持って帰る
必要がありますな.持ってきた時は車に載せてもらい
何の問題もなかったのだが,今日は自転車だぞ.さて,
会社を出て自転車の鍵を開いて,途方にくれる.あ,
荷物運搬用の折り畳みカートがあったな.借りていこ.

カートに楽器をケースごと載せ,紐でくくって固定.
さて自転車に乗って,転がそ….転がらない.どうも
高さがあわないのですよ.さて困りましたね.そこで
ケースの取っ手をつかんで右手にぶら下げて自転車に
乗っかる.さあ片手運転でスタートだ.…ぜいぜい,
やってられっかこんな重い楽器(10.5kgケース除く).

しかるに.ケース自体はそんなに重くないので,いっそ
楽器だけを上半身に固定すればいいんだな.うーむ….
やりたくはなかったが.もはやいまさら引き返すことも
できない.よし,行こう.住宅街の道の真ん中でやおら
ケースを開く.そして楽器を取り出す.ぶわらららっ,
蛇腹を留めるベルトがなぜか外れっぱなしだったので
ちょっと気のひける音を鳴らしてしまう.が,冷静に
落ち着け自分.そっとベルトを留め,ストラップに腕を
通し,通常の演奏状態と同じ形で楽器を担ぐ(10.5kg).
そして空っぽで軽くなったケースをカートに括り付け
持ち上げる.うむ,これなら行ける.ということで….

国道に沿ってアコーディオンを抱えたまま自転車に乗り
爆走していたのはわたしです.見かけたという方も,
どうぞ優しく知らない振りをしてください.ていうか
明らかに笑われましたとも,被害妄想よりもうちょっと
リアルに.まあ,あとは細心の注意を払って自転車を
運転し,何事もなく家に着いたのでよかったものとする.

さて,練習しましょう練習を.時間がないぞ時間がー.