しろまるは不穏当

世界の片隅でのんのんと生きるおじさんのつぶやき.それでもいいから生きていこうね.

下手なピアス

朝あまりすがすがしくない目醒め.
なんだろう,この口の中の違和感.
舌にニキビでもできたか? 痛い.

洗面所の鏡に写してみると,結構
大きく腫れ上がっている.噛んだな.
しかしこれだけ大きな傷なのになぜ
起きないものか.きっと眠気の方が
強かったんだな.でも今はこうして
目が醒めているので,そりゃもう
痛いことこのうえない.なんか血が
てれてれ出てくるし.ずっとこれを
飲んでいたわけか….そりゃ気分も
すがすがしくならんわけだよなあ.

そんな冷静な判断をしてる場合でも
ないため,仕事前に病院へと向かう.
総合病院は時間がかなり待たされて
アレですが,そもそもこういう場合
どの科にかかればいいのだ.受付で
舌を突き出し,それなら口腔外科と
いうことで,そちらへ足を向ける.
いや,うまくしゃべれないんですよ.

ついでなので顎関節症についても
問診票に書き殴り,数十分待つ.
さて実際に診てもらうと,今回の
傷はかなり大きいので塗り薬を
使いましょうとのこと.また別に
今回の件に限らず,ぼくの舌先は
たくさんの傷痕があるそうです.
顎関節症のほうをもっと精密に
調べるために,レントゲン室へ.

レントゲンの機械は大がかりで,
顔を固定したまま機械がぐるりと
頭の周囲を回転する.その時に
聞こえるぴるるるるるるるという
音がテクノっぽい.撮影終了まで
時間がかかる.体が規格外らしく
うまく機械に固定できないらしい.
しょうがないので立ったままでの
撮影は諦め,椅子に座って機械を
うんと下げてもらう.やれやれ.

再度診察.レントゲン結果は特に
大きな問題はないとのこと.また
一ヶ月後に様子を診ましょうと
いうところに落ち着く.そんな
話を聞いている間も歯に貫かれた
舌はぷっくり脹れあがっていく.
清算を済ませ薬を受け取り帰宅.

怪我をしたので休みますと職場に
告げたものの,微妙な部位だし
まぬけな話なので心配されるより
笑われそうだ.しょんぼり.ああ,
塗り薬は苦くてつらいものです.